2023年4月、AWLに新たな戦力が加わりました。コーポレート部門を担う岩井秀仁さん。AIエンジニアのアッカピンヨー・キティナンさん(以下、愛称のミーさん)、ドゥシャン・ラディサヴェリッチさん。年齢も国籍も多様な3名に、入社の決め手になったことやAWLの魅力、社内の雰囲気などをインタビューしました。
※インタビュー・文・撮影は外部取材チームが担当。

 

尊敬できるメンバー、高い目標に向かっていくチーム。

 

ーまず、ミーさんとドゥシャンさんは、なぜ日本に?

ミー(敬称略、以下同) 私の出身国はタイ。母国では、大学卒業後は、データサイエンティストとして働いていました。日本は同じアジアに位置していることからも、カルチャーに大きなハードルがないと感じていました。何よりも、研究したい分野があったのが決め手で、大学院より日本に留学しました。また、日本のサブカルチャーもとても好きです。

アッカピンヨー・キティナン。愛称はミー。タイ出身。東京農工大学修士課程在学中、2022年3月〜7月にAWLのサマーインターンに参加。2023年4月に入社。


ドゥシャン
 セルビアで修士課程を修了しました。在学中より、フリーランスでソフトウェア開発やティーチングアシスタントを行っていました。ミーさんとは異なり、私の場合は国のカルチャーが似ているとはいえませんし、母の望みはできる限り近くで暮らすことでした。しかしながら、日本のテクノロジーに興味があり、もっと勉強したいという気持ちが勝り、日本に留学することを決めました。

ー皆さんがAWLに入社した経緯は?

ドゥシャン 北海道大学の博士課程在学中、知人の紹介でAWLにカジュアルな会社訪問をすることができ、さらに長期インターンを始めることになりました。私がAWLに就職したいと思った大きな理由は上司の存在。一緒に業務に携わる中で、尊敬できる人柄に惚れ込んでいきました。加えて、チームの雰囲気も素晴らしく、高い目標に向かう意気込みにも大いに共感しました。この会社でこのまま働き続けたいと思い、就職しました。私にとっては、この職場でどんな仕事をするのかということも大切ですが、最もフォーカスしているのは自己成長ができるかどうか。ボスが尊敬でき、メンバーとともに良い社会につなげていけることが最優先です。

ドゥシャン・ラディサヴェリッチ。セルビア出身。北海道大学博士課程在学中、2022年4月にカジュアルな会社訪問でAWLに。同年8月から長期インターンをスタート。2023年4月に入社。

 

ミー 東京農工大学修士課程で画像の自動生成について研究していました。研究室に残る道も視野に入れていましたが、2022年にAWLのインターンシップに参加したことで考えが一変。社会にとって価値ある技術を提供している企業で、自分の力を役立てることができることへのやりがいが大きいと感じたんです。ドゥシャンさんと同様、会社の雰囲気も良好で、チーム内外のメンバーがやさしく接してくれたことも大きな理由。この場所なら自分の思いやアイデアを共有しながら、事業に貢献できると感じました。

 

岩井 新卒から大手電機メーカーの人事一筋。約30年間、採用や人材育成、組織能力の向上などに取り組んできました。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを掲げる企業も増えてきていますし、前職でも多様な人材が活躍できる環境を目指してきましたが、「真の意味でのダイバーシティ」にはまだまだ届かない状況だったと思います。このVUCA(ブーカ)の時代、ジェンダー、年齢、国籍、キャラクターなどのバックグラウンドも異なる人が団結することができれば、どんなことができるのかと強い興味を抱いていました。そんな折、約20カ国の出身者が集うAWLから声をかけられ、人事として胸が高鳴ったわけです。本当の意味で多様性あふれる環境の会社で、仕組みづくりから携われるのはこの上なく楽しいだろう、と。

岩井秀仁。大手電機メーカーの人事全般(HRビジネスパートナー)として約30年間勤務。多様な人材がそれぞれの力を最大限発揮できる「働きがいのある企業」を目指すべく、2023年4月にAWLに入社。

 

エンジニアが楽しく、尖って、強みを発揮できる環境づくりを。

ーまだ入社から間もないですが、働いてみた感想は?

岩井 人事人生の中でも、こんな会社は見たことがありません(笑)。私の同期がタイとセルビア出身の若いエンジニアというだけでも面白いでしょう。AWLは、ステークホルダーから高い評価をいただき、社員が誇りを持って働ける環境が整っていて、今後グローバル・エクセレント・カンパニーとしてさらに大きな発展空間を有する可能性にあふれた企業だと思います。

ミー 既に10カ国以上の多国籍メンバーとオンオフ含め、会話をしています。会話を通じてさまざまな習慣、慣習があることを実感することができるだけでも楽しいですね。岩井さんの言う通り、さまざまなバックグラウンドのエンジニアで開発を進めることで、より豊かなアイデアがあふれてくるものと思っています。もちろん、業務面だけではなく、プライベートでも同様であると思います。

岩井 余談ですが、先週末にはミーさんともう1名タイ人のAIエンジニアと3人で小樽に遊びに行きました。私にとっては初めての小樽で、その土地をタイ出身者に案内してもらったんです。「ここの海鮮はおいしいですよ」、「本当だ!」と、まるで出身国が逆転したような素晴らしい機会でした。

一同 (笑)。

ドゥシャン インターンの時点では構想・企画フェーズであったプロジェクトが、入社後にはプロダクトになっていたことには大きな驚きがありました。メンバーが高いスキルとモチベーションを維持して働き続けていることを目の当たりにし、自分自身もここでならば成長し続けていけることを確信しました。
インターンでこの会社の魅力であると思った「メンバーが素晴らしい」という点も変わっていません。

ーミーさんとドゥシャンさんはエンジニアとしてAWLのビジネスをどう感じていますか?

ミー これまで勉強してきた最先端の技術分野だということもあり、大きな可能性を秘めていると思っています。この会社が更に大きく成長することを断言できます(笑)。素晴らしい技術を持っているからこそ、知名度をもっともっと高めていきたいと考えています。

ドゥシャン 大学での研究は情報メディア学分野で、AWLのビジネスとは異なりました。AIは私達の日常生活に浸透しつつあります。特にこれからは、AWLで行われているエッジAI映像解析に関する技術は、特に注目され、今後は更に欠かせない技術となります。

私も、これからはコンピューター・ビジョンに関する技術を高め、勉強を重ねていかなければなりません。ミーさん同様に、AWLには大きなビジネスのポテンシャルを感じています。

ー最後に今後の目標を教えてください。

ドゥシャン 私の将来の目標は、アプリケーション開発の分野の第一人者と呼ばれるような業界知識やノウハウを身につけることです。目標は明確で、改善すべき点も見えているので、そこに向かってこのAWLで取り組んでいきます。いつか自分のスキルでたくさんの人々に喜んでもらえるようになりたいです。

ミー 研究開発により要素技術が確立され、それらが実社会で適用されて効果を出せるようになる、そんな急速に進化している技術がいくつかあります。私は、そんな最先端の優良な技術をいち早く取り入れることによって、AWLの商品やサービスをより価値の高いものにできる技術者になりたいと考えています。AWLのエッジAIのためのコアとなる技術を自らが発見し、その応用をリードできるような経験を積んでいければ最高です。

岩井 私は持続的な成長を続けるAWLに向けた、人事をはじめとするコーポレート経営基盤を確立させていきたいですね。もちろん、ダイバーシティにあふれている会社だからこそ、コミュニケーションコストを含めて大変な仕事が待っていることは覚悟しています。ただし、それを上回るほど面白いこと、可能性に満ちた未来が待っているはず。エンジニア達が楽しく、尖った強みを発揮できる企業にするために、今は多様な方々が本音で語れる環境づくりをスタートラインに据えています。この職場で、どのように密接なコミュニケーションがとれるのか腕が鳴りますね。

画面右下は今回の取材でオンライン通訳を担当してくれたAWLの許正晴さん。